vol.5 植物タンニンなめしって?

なめし手法の説明:ベジタブルレザー

植物タンニンなめし革とは、なめし、または牛革を革になめす方法を指します。樹皮のようになめし工程で使用される天然素材から「ベジタブルレザー」とも呼ばれています。 植物タンニンなめし革 の日焼けは、人類に知られている最も古い方法の1つです。それは文字通り何世紀にもわたって存在してきました。しかし、今日、世界の革の10%未満がこの方法でなめされています。

植物タンニンなめし を非常にユニークなものにしているのは、より厚い革を使用できることであり、バッグ作りに最適です。植物性のなめし革はよりよく劣化する傾向があり、時間の経過とともに豊かな色合いを発達させます。そして、それはその素晴らしい古典的な革の香りを持っています。

革 の最大の特徴としては、”経年変化”をすることです。

経年変化とは、 「年を重ねるごとに変化していく様子」 。

自然物は、人を含めて老化していきます。しかし、自然物の”老化”は、非常に”自然的”であることから、”天然の美しさ”を感じることができます。

本革の醍醐味は、この ”経年変化” 。

植物タンニンなめし の場合、なめし(硬い皮を繊維をほぐして柔らかくする技術)に植物を使用します。

木の皮を粉にしたものや、実を乾燥させて粉にしたものが使われます。

代表的なものは、下の4つの植物の粉です。


ミモザの樹

              ケブラチョ

ミロバラン の実


チェスナット  栗科の木




これらの植物の共通点は”渋”
これらの渋を利用して革をなめしていきます。


これらの渋でなめされた革は、日焼けに弱く、紫外線によって、色が濃くなります。日焼けと同じロジックです。

乾燥に弱いので、たっぷりオイルを塗って、革を育てることが醍醐味です。

スキンケアのように、革製品を手入れして、素晴らしい作品を作り上げることが可能なレザーになります。

ぜひ、お手入れしておうち時間を楽しんでいただければ幸いです。