vol.1 フルグレインレザーとは?

Genuine leather 【ジェニュインレザー】 は、本革の意味です。

最近知ったのですが、ネットのブログでは、 Genuine leather 【ジェニュインレザー】 は、安価な低価格なレザーと言うフェイクが飛び交っていますが、

まず、認識しなくてはいけないことは、 Genuine leather 【ジェニュインレザー】 とは英語で本革という意味です。

なぜ、品質ラベルに Genuine leather 【ジェニュインレザー】 と記載があるかという問題には、一般的にレザーと言うと、必ずしも、本革を示さないという経緯があります。

皆さんが最近よく聞く、”エコレザー”は、そのほとんどが合皮であったり、”レザー”というと必ずしも、”本革”を示さないのです。

その為、海外の本革製品には、日本の品質表示タグのように、”本革である”という表示をしています。その証が、 Genuine leather 【ジェニュインレザー】 です。また一部の業者によっては、レザーというネーミングで合皮を販売することも、稀ではありません。

しかし、もし、仮に合皮の製品に、 Genuine leather 【ジェニュインレザー】 という品質表示がついていたら、その製品は、全くのデタラメであり、法律によって、販売業者にペナルティーが課されます。

ですから、本革が合皮とご認識されないように、また、合皮が意図的に本革とご認識されることを防ぐために、この”本革表示”が活躍しています。

もっと深く掘り下げると、日本の専門用語では、本革というより、更に明確な”天然皮革”という言葉が用入れられます。反対用語が”合成皮革”つまり合皮素材になります。

よく拡散されるブログには、”フルグレイン”や”トップグレイン”という言葉があります。それは、レザーのランク付けをしていて、”フルグレイン以外はダメな革”というようなことを堂々と言っている方もいらっしゃいます。

誤解のないように、声を大にして言います。

”フルグレイン”や”トップグレイン”は専門用語です。

”フルグレイン”が最高のレザーであることをお客様により簡単に理解できるように使われます。

天然皮革にとって、まず理解しなくてはいけないことは、3つあります。

1:表皮 皮膚の最外層です、なめらかです。

2:フルグレイン 表皮を備えたレザー。表皮側は滑らかですが、下側は粗いです。

3:スプリット 表皮を取り除いた後に残る下層の革です。

実際、表皮とフルグレインは同じです。

1度除去されると、スプリットを表皮に再付着させることはできません。

また、表皮とスプリットの両方が本革である一方で、皮革業界の品質のベンチマークとなるのは、フルグレインの表皮であること。また、分割されたものを価値が低いと区別しています。

フルグレインとは専門用語です。

先ほども書きましたが、フルグレインとは、最高のレザーであることをより理解できるようにした専門用語です。

天然皮革で”完璧なもの”とは、動物の皮が無傷であることを指します。

しかし、実際動物が無傷であることは、自然でありません。わたしたちと同じように、天然皮革では、牛が受けた傷や、蚊に刺されたなど特定の欠陥が受け入れられます。

フルグレインレザーの加工には、この欠陥が少ない動物の皮が使用されます。

もし、そのことを由来に、 ”フルグレイン以外はダメな革” という人がいるとしたら、その人は天然皮革のことをよく知らないか、自分の顔や体に傷が全くないという奇跡的な人であるに間違えありません。

皮革産業にとって動物に皮の最も重要な層は、最も外側の表皮、つまりフルグレインレザーです。次はスプリットと呼ばれる残りのスキンです。

よって、本革製品は次の3つの革のバリエーションを作ることができます。

1:フルグレイン  表皮が存在します

2:トップグレインレザー 表皮が存在します。

3:コーティングされたスプリット 表皮が存在しません。ポリマーコートがスプリットに接着されているため、”塗装されたスプリット”という名前が付きます。

また本革と表示されるための最もギリギリのラインです。

ほとんどの人にとってのフルグレインレザーの意味、、、何もありません。

フルグレインレザーという用語は非常に専門的であるため、ほとんどの人にとって何の意味も持ちません。

一方、革は耐久性があり、高級品の素材として理解されていることの方が、はるかに多くの意味を持ちます。

フルグレインレザーが何であるかを単純に知ることは、顧客が精通していることを示します。

レベル1:簡単な理解

フルグレインレザーを掘り下げることはしません。

*革は高級品に使われる

*耐久性のある素材

*革には革の香りがある

レベル2:基本

構造の断面を見て、フルグレインレザーとそれにほぼ同等のトップグレインレザーと代替レザーを区別できる

レベル3:中級

フルグレインレザーには、欠陥がある場合とない場合がありますが、革を理解しているお客様は、これらを欠陥ではなく、本質的な美しさとして扱います。

レベル4:高度な理解

フルグレインレザーは欠陥がある場合とない場合があります。

革を高く評価しているお客様は、贅沢な革製品は唯一無二で同じものがない産物であると理解しています。ただし、傷跡や自然の傷はプレミアムを要求するブランド品では受け入れられません。フルグレインの靴、大きなレザーのトランク、ソファは、非常に難しいです。

レベル5:革製造と革職人と連携

洗練された顧客は、職人の観点から完成したフルグレインレザー製品を高く評価します。多くが自信と見識があり、どの革製品がお得に売られているかを簡単に認識します。

そして、レベル4と5のお客様は、わたしたちが誰であるかを知っています。

天然皮革

天然皮革を理解することで最も簡単な方法は合成皮革と比較することです。

天然皮革は動物の皮を、合成皮革は、ポリマーを使用して作られています。

革の耐久性

生革は非常に耐久性があり、動物の皮の表皮は無傷であるが故に、フルグレインのレザーが最も耐久性があります。しかし、もっと重要なことは、革製品全体の耐久性です。

1:機能的な耐久性

2:美的耐久性

10年使っても裂けることがない革のベルトは機能的に耐久性があります。しかし、見た目は経年変化します。よって、耐久性は美的耐久性よりも、機能的な耐久性が勝っているといえます。

最後に

フルグレイン-表皮=スプリット

フルグレイン-スプリット=表皮

表皮+スプリット はフルグレインにはならない